闇サイトの創設者と捜査官の対決を描いた作品

2021年製作のアメリカ映画。2011年にロス・ウルブリヒトが創設した闇サイト「シルクロード」の事件を題材としています。

天才的な頭脳に恵まれたロス・ウルブリヒト（ニック・ロビンソン）は、法律に邪魔されない自由な世界を造ろうと、マリファナやヘロインなどの禁止薬物、マルウェア、クレジットカード情報、ハッキング技術などの違法物を売買できる闇サイト「シルクロード」を立ち上げる。
一般的なWebブラウザからではアクセスできない、ダークウェブ空間に存在するシルクロードは熱狂的なブームを巻き起こし、「闇のAmazon」と呼ばれるほどにまで成長した。
そんな中、麻薬取締局（DEA）に所属しているリック・ボーデン（ジェイソン・クラーク）は、トラブルを引き起こしてサイバー犯罪課に異動となる。パソコンの使い方すらわからない彼は周囲から邪険に扱われていたが、意外な方法でロスとの接触に成功する。

IT素人の捜査官リック・ボーデンと、世界を変えたいと願った天才ロス・ウルブリヒトの攻防を描きだした映画。

監督は、父親の仕事の影響で幼い頃から裁判所や刑務所に出入りし、犯罪レポーターとして活動を始めたティラー・ラッセル。現在は、犯罪を専門とする映画監督やプロデューサー、脚本家を務めています。
軽犯罪に手を出してしまった過去を持つティラー・ラッセルは事件を知り、「もしかしたら僕もロスと同じようなことが起きていたかもしれない」と感じたそう。
ロスはどのような人物で、どのような事件を起こしたのか。シルクロード関連の報道資料や裁判資料などを調べ尽くして、本作を製作したと語っています。